Cycle Road Race Team Grandi Petit

Race Report

第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース

開催日 2021.10.24
場所 広島県中央森林公園

参加選手

築山、赤澤、中村

レポート

赤澤選手のレポート

全日本選手権ロード:男子マスターズ50-59歳
10月24日(日)8:03スタート(5周61.5km)
リザルト:21位

改めて言うまでもないが、自転車ロードレースを
嗜む、いや愛する者にとって「全日本」の称号は
何物にも代え難い特別な冠、勝者の証だ。

例えそれが年代別であっても心躍る、武者震いのする
非日常感、まあ要するにホビーおじさんにとっては
憧れの舞台なのですね。

白内障手術やら半月板損傷やらワクチン副反応やら
まあイベントの多い我が身体だがこの「全日本」を
スルーしたら後年バイクに乗れなくなった時に
必ず後悔すると自らを奮い立たせてのエントリー。

結果は1周目の展望台で先頭集団から遅れ、
その後、一人旅経由の後方集団に拾われての
ギリギリ完走。最後は60歳カテゴリーの2・3位。
WMの2・3位の方々とゴールという展開。

それでも脚残してのゴールだけはしたく
なかったので下りも登りも可能な限り
最後まで先頭でペースを作り続けた。
それだけがささやかな達成感の一片かな。

感じたのはマスターズといえど「全日本」の
レベルは当然高く、それゆえに走り切れた後は
正直安堵した。膝ももってくれたし。

キング三浦恭資さん筆頭に憧れのレジェンドたちと
束の間でも「全日本」を走れたことは
人より遅く45歳から始まった我が競技人生の
ハレの瞬間だったことは間違いない。

2年前の事故から走力が低下しているのを
今年は数値的にも体感的にも確実に認知した一年。

幸いこの冬場は手術などもなく、じっくり
練習できそうなのでもう一度体作りから
やり直してみるつもり。

願わくは女子孫が物心つく頃までレースを続けたい。
あと3年、60歳まではもう一度「人生最速」を目指す。

おひまい。

 

築山キャプテンのレポート

全日本マスターズ:MM(40〜49)
(12.3km×7周回)

広島開催だがWEと受付が土曜日なので珍しく前日入り…
1ヶ月前くらいから全日本対策の練習をしたいが為に岡山まで毎週末来てくれていた伊藤優以選手を応援する。
※結果はJCFのサイト等で確認してください
その後は受付をして、一緒にレースを走る一登くんと試走して準備完了。
その晩はホテル近くのお好み焼き屋でたらふく食べて気持ち的に優勝してます。

レースレポート
スタート前に一登くんから勧められ頂いたブーストショットを飲む…口の中がそれの味しか感じなくなる。
久々のマスドスタート。
人数も少ないし焦って並ばなくて良いよと一登くんに言っていたのに…何故か2人して最前列。
スタートして最初の下りでクリートがキチンとはまってない事に気付いてはめなおす。
アタックも無いのでとりあえず前々で展開しておく。
フェンストンネルからの登り返し後の下りで様子見…上手い人と苦手な人の目星をつけておく。
三段坂は予想通り1段目から上げてくるが、この間走ったサイクルグランプリ程では無くて一安心。
展望台への登りで川崎さんが仕掛けてくる、これも予想通りなのでチェックしておく。
LAP1 18:50

2周目も川崎さんが動いてくる。
同時出走の30代の方々はあまり前に出て来ない印象、アタックするタイミングを伺っているのかな。
LAP2 19:10

3周目で川崎さんがちょっと抜けて単独に…メイン集団内では泳がそうと声がかかっていたのだが30代の選手がペースを上げていき、あっさりと捕まえてしまう。
LAP3 18:58

4周目は全く動きもなく淡々と距離を消化するだけ。
LAP4 19:09

展望台の登りで川崎さん雑賀さんを含む数名が上げていったので反応して下り区間もそれなりに踏んでいたらホームストレートに戻る頃には2人で抜け出している状況に。
LAP5 18:57

森榮くんと2人で逃げようと声かけ。
平坦と登り区間は彼に任せて下り区間前後を僕が担当する感じに。
三段坂の1段目で森榮くんがドロップ…
単独でガムシャラになれる程の熱量は無く、集団にキャッチされた後も踏みなおせる程度の余力を残しておきつつもギリギリで踏んでいく。
2段目を登っている時に後方から原田くんがジャンプしてきた。
チラチラ見てくるので頑張って着いていく。勢いが違うから着いていくのがキツい…
三段目を終えた時点でオーバーヒート寸前。
展望台の登りで完全に置いていかれてしまう…
ホームストレート前でメイン集団に吸収される。
LAP6 19:37

30代の選手が率先して詰めて行くかと思ったが…そうでもなく集団スプリントに備えてる感じで僕としては休憩出来るから助かる。
三段坂も上がるけど遅れる事も無く集団で登りきり展望台へ…あと1分我慢すればスプリント勝負だと自分に言い聞かせておく。
川崎さん雑賀さんが上げて行くので頑張る…が、1分が無限に感じる程長くて遅れてしまう。
すぐ前に見えているので下り区間を踏み倒せば追い付くと思うが全く追いつかない。
背後に気配を感じるが前に出て追う感じは無さそう…
必死に踏むが後3〜5秒くらいが詰まらない。
そのままホームストレートへ…案の定後ろに張り付いていた方が前に出て踏んでいく。
なんか悔しいから僕も踏むけど全く伸びずに捲り返せずフィニッシュ。
LAP7 19:03

結果 総合18位 年代別8位

正直なところ他にも賢く走る事は出来たのだろうけど、それでも結局勝てなかったら後悔するだろう。
今の自分なりに精一杯頑張ったと思えたから結果は情け無いけど後悔はしていません。
また来年、スケジュールや開催地次第では挑戦したいと思います。

 

中村選手のレポート

全日本自転車競技大会2021 MM30-39

1〜4周目
これといった動きもなく、集団で推移。

5周目
既に足が重い。ちょっとした坂が妙にきつく、やばいなーと感じ始める。
三段坂後の下りでげんきさんがスルッと抜け、振り返らない。
これは逃げるんだなと感じ、すかさず蓋をするも1分も機能せず…もうちょっとやりようがあったなと反省。
たらればになるけど、もっと上手く蓋できたり一緒に逃げていれば、げんきさんをお立ち台に送れたかも?

6周目
ものすごく足が重い…
ただついて行くことしか出来なくなる。
三段坂で集団がげんきさんを吸収。
ホームストレートに帰ってきて、後ろ確認したら誰もおらず自分が最後尾。
思った以上にやばいので少しでも前にあがろうとするが全体のペースが上がっていて結局最後尾のまま。

7周目
目の前とのちょっとの差を埋めれずズルズル一人で走ることになり、フェンストンネル手前の坂でメンタルがやられ、千切れる。
千切れた瞬間に後ろからサポートカーとモトバイクの集団がすごい勢いで抜いて行くのでメンタル的に追い討ちをくらうw
その後は流してゴール。

さすが全日本選手権、マスターズとはいえかなりハイレベルだったと思います。急ごしらえで出場していい結果になるはずもなく、惨敗しました。
でも経験値としては沢山のものを獲得できたので、出てよかったなと思える大会でした。
なお、次回からは前日のご飯食べ過ぎには気をつけようと思います!(笑)


photo by MORIE / コマツトシオ
 

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