Cycle Road Race Team Grandi Petit

Race Report

乗鞍ヒルクライム2025

開催日 2025.08.31
場所 乗鞍高原

参加選手

新居志信

レポート

新居志信選手のレポート

近年はタイムを落とす一方、昨年は全く走れず痛恨の87分台。
このままじり貧は悔しいが、仕事等の都合で以前の様な自転車活動は出来ない。
が、乗鞍走るなら80分切りに拘りたい。
80分切ってチャンピオンクラス権利復活を目標とした。

昨年、後半に完全失速したので課題は明白。
ベースの再構築として走り込みをメインに取り組んだ。
しかし、想定外は起こるもので今年は梅雨明けが異常に早く、予定していたロング走が出来ず。
また体重は予定まで1kg到達しなかった。
準備に1ヶ月足りないイメージとなったが、体調は近年にしては良くそれなりに走れる感あり。
さてどうなるか、答え合わせの時間です。

スタートは自分の立ち位置を把握しながら走りたかったので図々しく前2列目からスタート。

スタートから皆さん速い。どんどん抜かれていくが見送るしかない。
ざっくり80番手位か。悔しいがそれが今の実情。マイペースを貫く。
それなりにペースが合う方々と一時的にパックになったりもしたが、不安定でペースで走る事が難しい。
調子も上がらずじり貧状態。しっかりアップしたのだが…
3本滝までの区間はイメージした走りが出来ず、タイムを稼げなかった感あり。

リフト下の勾配がきつい区間を何とかギリギリでやり過ごす。この辺りが一番苦しかった。 
中間地点を通過し、いよいよつづら折れが続く気合いの入る区間。
コーナー一つ一つ、前走者と詰まらない様にライン取りと合い間を考えて丁寧にクリアしていく。
やっと体が動く様になり、それまで4名程のパックにぎりぎりで付いていが、余裕を持って走れる様になっている。
程なくして冷泉小屋通過。心拍、パワーともにチラ見で想定通りの数値。
いつの間にか楽しい苦しさになってきた。
久々に味わう感覚。これですよ。

しかし、今年はとにかく暑い。ボトルを持っていくか迷ったが持って行って正解。水を数度口に運ぶ。
が、オーバーヒート寸前。これはヤバいと感じながら何とか位ヶ原山荘へ。
ここの給水所で水をぶちかけてもらう。
予想以上の水量で全身ずぶぬれとなり面食らったが、結果的にこれも正解。かなり回復。

いよいよ問題の森林限界へ。昨年はここから大失速。
今回はまだ大丈夫。ペース維持を心がけながらコーナー一つ一つ刻んでいく。ペースは落ちていない。
最後のヘアピン4号カーブを抜けて最後の稜線沿いへ。
ここから少しずつペースUP。実際はペースUP出来ていないが、この意識がペース維持になる。
前走者を目標にひと回しひと回し確実に。
残り100m。ここから残っている力を絞り出す。
最後の力でダンシングしながらゴール。

タイム 80:55 目標に1分届かず。

目標には届かなかったが、イメージに近い走りが出来、今の力を出し切れたので満足。
取り組んだ内容が間違ってない事が証明出来たので来年に繋がると思っている。
たいした事はしていないのだが…w

80分切未達の主な要因
・梅雨明けが6月後半と例年以上に早く予定していたロング走ができなかった。
・体重絞る作業が結果的に1ケ月遅く、絞り切れなかった。加齢とともに体重が落ちなくなった。
・三本滝までのスピード区間の対応が出来なかった。
  自分的にはこれが最大の敗因。上手くパックで走れればタイムは削れるし、力を温存出来るのでその後の走りも変わってくる。
 通年通してほぼソロ練だったので上手く対応できなかったのは当然の結果。

この3点を上手く出来れば3分は違ってくるだろう。
また、機材とベースの底上げでもう2分。75分が見えてきますな。
そうは上手く行かないのは百も承知だが、それを妄想して1年楽しめる。それで十分。

レースなので順位とかの結果も重要だが、自分なりの目標で取り組む事が出来るのもヒルクライムレースの醍醐味だと思っている。
おっさんの楽しみは永遠に続く。また頑張ろう。笑 
 

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